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  • 八橋蒔絵硯箱
    燕子花と橋のデザインされた光琳の作品 (東京国立博物館HP)

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    いろいろなところで撮った桜の写真です。

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  • 5月3日小石川の後楽園の庭を歩きました。

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上野・池之端の散策

Taikanhagaki


 昨日は上野の池之端界隈を歩きました。
 午前中は東京国立博物館で常設展示を見ました。とは言っても友人と会う約束の時刻が迫っていたので、入り口で見たいものをチェックして、ピンポイントの見学でした。
 まずは国宝室で『法華経方便品(竹生島経)』を見学。金銀泥で、宝相華や霊芝雲の文様が描かれている装飾経ですが、それらに混じってかわいらしい草花も描いてあり、穏やかな和様の趣味へと進んでいった頃のものかと思いました。日本人は野に咲く小さな花に心を寄せるやさしい人間なのだ、と思いたくなりました。
 また、3室では、高山寺の「鳥獣人物戯画 丁本」が出ており、日本伝統のアニメの源流を覗きました。兎や蛙の活躍する有名な巻ではありませんが、さらさらと描かれた絵の中の人物の表情、馬の表情などにはびっくりするほど活き活きとしたものがあり「昔からマンガのうまい人がいたんだな」と感心しました。
 また、同じ部屋に『華厳五十五所絵巻』もありました。くわしいことはまだ勉強していませんが、以前、明恵上人も同様の華厳の絵巻を作らせたということを本で読んで、一体どんな絵巻なのかと思っていました。が、これを見て、物語性があり、善財童子の冒険譚のような絵巻だったかと想像しました。童子や菩薩の表情がとてもかわいらしく、うすい色で着色されている絵巻に「明恵上人の作った絵巻も、このような、やさしい筆致であったのかもしれない」と思いました。

 さて、友人と食事を楽しんだ後、池之端の横山大観記念館と岩崎邸に行きました。天気も良く、さわやかな不忍池の畔をおしゃべりしながら歩きました。蓮の大きな葉の蔭には水鳥がいて、なんだかミュシャの絵を思わせます。
 横山大観記念館は通りを渡ったところにあります。大観は明治42年にここに住み始め、空襲でしばらくは熱海伊豆山に移るものの、昭和29年には家を新築し、再び池之端の住人となり、33年に亡くなるまでここで創作活動をしていたということです。今は大観が集めた古墨の展示をしていました。なかには1500年代のものさえあり、さまざまな墨色を追及した大観が熱心に画材としての唐墨を集めたことがわかりました。
 いくつかの絵もあり、大観自身の作品の他、速水御舟や前田青邨のものもありました。また、ここで売っている大観の絵葉書はとても美しく、人にあげてしまうのは惜しくなるだろうなあ、と思いながらも、つい買ってしまいました。

 岩崎邸は今年になって公開されたのではないでしょうか。明治のお雇い外国人ジョサイア・コンドルが設計したものです。鹿鳴館や上野博物館、ニコライ堂など手がけ、明治の建築界のリーダーでした。建物はイギリスをベースに日本的なもの、イスラム的なものなどいろいろなものがつめこまれているような感じで、私はあまり好きではありませんでしたが、のんびりとこの建物の中を歩いて、当時のことを想像することはおもしろいかもしれません。時にはこの建物の中でサロンコンサートが行われるようで、私たちが行ったときもピアノとヴァイオリン演奏のリハーサルをしていました。

 友人とは湯島天神の下で別れ、日の長くなった初夏の夕、岡埜栄泉のどら焼きをお土産に、今度は銀座に勤める父のところに寄りました。池之端から湯島のほうへ歩いてきた、というと、若い時分湯島に住んでいた父は楽しそうに思い出話をしてくれました。それでも、あんなに近かったのに、鈴本演芸場へ入ったことがない、というので、そのうち落語をききにいくことを約束して分かれました。
 
 いつもは博物館や美術館だけに行く私ですが、たまにはこんな散策も楽しいものでした。
 明日はワタリウム美術館主催の五浦散策に参加します。そのご報告はまた、来週させていただきます。

(写真は大観記念館で買った絵葉書「雨後嵐峡」)

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コメント

この季節のお散歩は、気持ちがよくて
幸せな気分になりますよね。
私も、代々木公園の木漏れ日の中を歩いて
きれいな空気をいっぱい吸い込んできました。
お父様と落語に行かれるなんて、羨ましいです。
最近、ドラマでも落語流行りなんですよ。
画面が夏使用になって素敵ですね~!

●旧岩崎邸の写真ものせましたので、見てくださいね。
 (右のマイフォトです)

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