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白鷺のイメージ

sagi

 昨日は七夕でした。例年と同じように雨模様でしたが、大丈夫。天の川の水かさが増していても鵲(かささぎ)が橋を作って織女を向こう岸へと渡してくれます。…ということで、今晩は鷺のイメージを追ってみましょう。
 私の住んでいる町では多摩川が近いせいか、ときどき近所の川の中に白鷺を見ることがあります。さほど大きい鳥ではありませんが、真っ白な羽根と頭の飾りのような羽根が遠目にも目立ち、「あ、鷺がいる。」とすぐわかります。

 七夕伝説は古く、中国から伝わってきたものですから、橋を作ってくれたという鵲のことも日本人は古くから聞いていたようですが、鵲という鳥についてはわからなかったためか、京都の鷺舞の装束には頭に小さな赤い傘をつけるそうです。(このことを、私は「京都学生狂言研究会」という団体のHPで知りました。)鷺舞は京都のほか、津和野でもあり、また、山口と佐渡の狂言にも同じ囃子を使ったものがあったといいます。
 舞い手にとって、鷺舞は見るほど優雅なものではなく、なかなか体力を必要とするものらしいのですが、傍目には気品があって、美しいものに見えますね。京都では祇園祭の宵山と山笠巡行、花笠巡行の日に八坂神社などで奉納されるそうです。

 『日本の意匠(デザイン)5 鳥・蝶・虫』で、美術品の中の白鷺を探してみると、狂言の衣装や皿、漆の盆などが載せてありました。取り合わせは柳。緑の柳と白い鷺は見事なコントラストで日本人の心を捉えたのにちがいありません。今でも、地方へ向かう列車の中から一面にひろがる水田に鷺がいるととても爽やかな感じがしますが、昔の人もこの緑と白にハッとしたのでしょうね。

 上の写真は『日本の意匠 5 鳥・蝶・虫』の表紙です。(スキャナーが小さすぎて、長方形になっていますが、実際は左の「美術に関する本」にあるような正方形に近い本です) これは濃紺地に真っ白な鷺が芦のはえる水辺で群れている様子の文様で、岐阜県根尾村の春日神社の桃山時代の狩衣です。その鷺の配置は絶妙で、いろいろに違った姿の鷺を華やかにデザインしています。西洋や中国の文様はシンメトリーなものが多いのに対し、日本のものはこのように、もう少し人間的なデザインになっているものが多いように思います。かと言って、バランスを崩しているのではなく、自由にデザインしながら、全体でのバランスも獲得しているのではないでしょうか。四季の豊かな自然の中で、高度なバランス感覚を身につけたのかもしれませんね。このような鷺の装束、どのような舞台で使われたのでしょう? 今は失われたという「鷺」という曲でしょうか?

 鶴ほど大きくはなく、身近に感じられ、でもどこかその白い姿が上品な白鷺。今、静嘉堂文庫では白鷺の香合が出ているようです。会期の終わる前に行きたいと思っています。この香合、どんな道具組みの茶会で使われたのでしょうか? 野々村仁清の作ということは金森宗和の周辺の会記にあるのでしょうか? 静嘉堂文庫でわかるといいのですが。

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コメント

私は白鷺といえば、姫路城しか浮かびません。別名白鷺城だとか。

一度、訪ねたいと思いながら、まだ姫路城には行ったことがありません。息子が小学生の時、姫路城のペーパークラフトを夏休みに作りました。もちろん、私も手伝いましたが(笑)。城に鳥の別名をつけることがありますね。千鳥城(松江)とか烏城(岡山)とか。

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