最近のトラックバック

美術に関する本

作品が掲載されているHPへ

  • 八橋蒔絵硯箱
    燕子花と橋のデザインされた光琳の作品 (東京国立博物館HP)

裏磐梯 五色沼周辺 1


  • 猫魔から五色沼入口へ向かう散策路を歩きました

さくら

  • Dsc00334_edited
    いろいろなところで撮った桜の写真です。

青楓の小石川後楽園


  • 5月3日小石川の後楽園の庭を歩きました。

« 人の同じ重さ―五島美術館・秋の優品展 | トップページ | 北斎の動体視力 »

江戸の好奇心と探究心―国会図書館特別展示より

edohakubutusi
 今月から勤め先を変え、仕事の内容も大きく変わりました。古書を扱うことも出てきたので、必要に迫られて少しずつ勉強を始めています。そんな中、国立国会図書館で江戸時代の博物誌に関する展示があることを知り、見に行ってみました。

 新館地下の展示場には図巻の絵のような書籍や掛け物が並べられ、江戸時代の人々の好奇心や探究心を目の当たりにさせられます。「描かれた動物・植物―江戸時代の博物誌―」というタイトルのとおり、動植物の絵が並んでいますが、それがなかなか珍しいものばかりで驚かされます。
 
 展示は序章から第3章までに分けられていますが、その第3章「珍禽奇獣異魚」では、アホウドリ、ペリカン、エトピリカ、ツノメドリ、レンカク、ヒクイドリなどの鳥類や、マンボウ、リュウグウノツカイ、オオサンショウウオ、オキナエビス、アンボイナなどの海の生き物、クビワオオコウモリ、アザラシ、スローロリスなどの珍獣が描かれていました。クビワオオコウモリなどは、琉球から持ち出されて見世物になっていたというのですから、江戸の庶民も目にしていたのでしょう。蝦夷はもちろん、東南アジア、中国、インドくらいまでのものはあの鎖国時代にも入ってきていたということなのだろう、と考えると、意外に江戸時代人の視野は広かったと言えるでしょう。

 植物に関しても、幕府が役に立つ植物を探し廻らせていたり、江戸の植木屋で次々に開発されるさまざまな観賞用植物の図録が作られていたりして、なかなか奥が深いようです。
 柴田是真の下絵を見に行った時にも桜ばかりを集めた書がありましたが、桜の他にも百合、オキナグサ、朝顔、万年青、マツバラン(シダ)など、珍しい植物の専門図書が展示されていました。

 徳川300年の安定した時期に、人々は知識を蓄積し、それを集成し、発表し合って楽しんでいたんだなぁと、感心する展示会でした。


(写真は同展の図録表紙。入場は無料。平日なら7時までというのも嬉しいです。東京は今月27日まで。11月15日からは関西館でも展示があるそうです。)

« 人の同じ重さ―五島美術館・秋の優品展 | トップページ | 北斎の動体視力 »

コメント

 以前、東京国立博物館で江戸時代に描かれた孔雀とか
キリンなどの絵を拝見しました。

 博物誌関係はもちろんのこと、ドイツやトルコの焼き物
も入ってきております。おっしゃるとおり、鎖国時代とは
いえ、江戸時代の人々の海外への好奇心や探究心は旺盛
だったと思います。

●転機さん、コメントありがとうございます。
江戸時代、各藩が競い合って産業を発展させようと努力していたことも科学の目をレベルアップしていた要因になったように思います。今回も魚の取り方の図など、なかなかやるなぁと感心してしまいました。若冲の絵は苦手ですが、あのような感性が明治時代の文明開化につながっていくのかもしれない、と思いました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88028/6512769

この記事へのトラックバック一覧です: 江戸の好奇心と探究心―国会図書館特別展示より:

» 国会図書館の新たな挑戦 [おおた葉一郎 の しょーと・しょーと・えっせい]
霞ヶ関シリーズの最終回は、国会図書館。10月27日まで新館のギャラリーで「描かれた動物・植物 江戸時代の博物誌」展が開かれている。無料。11月15日から28日までは京都の国会図書館関西館で続きが行われる。期日は残り僅かだが、非常に親切なことに、展示以上の内容のホー....... [続きを読む]

« 人の同じ重さ―五島美術館・秋の優品展 | トップページ | 北斎の動体視力 »

日本の美術・アジアの美術2

夏の会津

  • 15  喜多方の観光馬車
    会津若松で白虎隊の墓所、御薬園、鶴ヶ城をまわりました。