最近のトラックバック

美術に関する本

作品が掲載されているHPへ

  • 八橋蒔絵硯箱
    燕子花と橋のデザインされた光琳の作品 (東京国立博物館HP)

裏磐梯 五色沼周辺 1


  • 猫魔から五色沼入口へ向かう散策路を歩きました

さくら

  • Dsc00334_edited
    いろいろなところで撮った桜の写真です。

青楓の小石川後楽園


  • 5月3日小石川の後楽園の庭を歩きました。

« 江戸の好奇心と探究心―国会図書館特別展示より | トップページ | 浮世絵の原点、観楓図屏風 »

北斎の動体視力

hokusai

 上野の国立博物館に北斎展を見に行きました。平成館の4つの大きな部屋に、世界から集められた北斎がずらりと並べられていました。表慶館の伊万里と京焼ももちろん気になってはいるのですが、ここは贅沢に、ひとつずつ、ということで北斎展だけを見てきました。(常設の気になるところは寄ってきましたが)

 土曜の朝十時、最初の部屋に入って見物の列に並んでいると、職員の方が来て、ただいまの時間、後半のお部屋がすいています、と案内をしてくれたので、後半の部屋から先に見ることにしました。有名な「冨岳三十六景」が並び、いかにも北斎という感じの鳥や植物、昆虫、魚、貝の絵がありました。
 どの絵も、一瞬を捉えたようなところが面白く、当たり前の形はしていないような気がしました。北斎の眼はきっと現代のカメラの連写機能のように、羽根をひろげて飛び立つ鳥や、風に吹かれる草花のようすを読み取ったのでしょう。彼の動体視力はきっと良かったと思います。
 ひとつ、おもしろかったのは、北斗七星を信心していたという北斎が描いた「文昌星図」。星が六個まで描いてあり、文昌星が今まさにもうひとつの星を天に出そう(描こう?)というところなのです。この絵を見ても、北斎が<その一瞬>を描くことにこだわっていたことが伺えると思うのですが、いかがでしょう? (それとも、文昌星が北斗七星の第一なので、残りの六個が描かれていたのでしょうか?)
 「北斎漫画」その他の絵においても、人物たちの一瞬の動きが生き生きとしていて、江戸時代の人々のようすが鮮やかに伝わってくるのが魅力です。

 後半の作品を見た後、最初に戻り、初期の作品を見ました。そこには、浮世絵を学び、京都の伝統的な日本画を学び、仏画を描き、武者絵にも挑戦する北斎がありました。後半の、いかにも北斎、という作品を生み出せるようになる以前、彼もまた、さまざまな分野の絵を勉強していたということがわかりました。西洋の遠近法を真似たものや、銅版画を真似たものさえありました。この貪欲さが北斎を創り出したのだな、と感じました。
 いつか小布施というところに行き、北斎ゆかりの場所を見てみたいと思いながら、帰宅しました。

« 江戸の好奇心と探究心―国会図書館特別展示より | トップページ | 浮世絵の原点、観楓図屏風 »

コメント

TBありがとうございます。

私も後半から鑑賞した口です。質量ともに圧倒されたの
で、晩年の肉筆画から観られてよかったです。

表慶館にも入ってみたいと思っています...

●lysanderさん、こんにちは。TBありがとうございます。表慶館の伊万里と京焼展は、19日の記念講演会が当たったので、その日に見に行こうと思っております。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88028/6830755

この記事へのトラックバック一覧です: 北斎の動体視力:

» 三十六度五分 [徒然と(美術と本と映画好き...)]
今の体温だけど、平熱が三十五度五分なのでので結構辛い。最近、 常時そんな調子なので、折角展覧会に行っても感想がまとまらず... というわけでメモ代わりに徒然と書いてみる... プーシキン美術館展はゴーギャン。五月のゴッホ展での『牛飼い』 を観てからどうも気になる画家。『浅瀬』もよかったけどやっぱり 『彼女の名はヴァイルマティといった』。これは色鮮やかだった。 原色は使わないで中間色ばかりなのに、全然にごった感... [続きを読む]

« 江戸の好奇心と探究心―国会図書館特別展示より | トップページ | 浮世絵の原点、観楓図屏風 »

日本の美術・アジアの美術2

夏の会津

  • 15  喜多方の観光馬車
    会津若松で白虎隊の墓所、御薬園、鶴ヶ城をまわりました。