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憧れのイスラムとイスラムの憧れと

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 世田谷美術館に行ってきました。砧公園の木々はきれいに色づき、おだやかな秋の日は美術を楽しむのにぴったりでした。今開催されているのは、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアムのイスラム美術「宮殿とモスクの至宝」展です。

 図録の「はじめに」で、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館館長のマーク・ジョーンズ氏は、1852年にこの美術館が建てられた背景に、産業革命期にめざましく発展した工業技術に比べて、イギリスのデザインに立ち遅れが目立っていたことをあげています。今回見られるのは、そうしたイギリスがコレクションしたイスラム美術です。
 
 私がきれいだと感じたのは、金工品とエナメル彩のガラス、そして織物。13世紀、14世紀のものに素晴しい技術のものがありました。中世のイスラムは科学技術や芸術・学術・文学に優れた先進国。ヨーロッパは東の不思議な国々に憧れを持っていました。美術の分野では、19世紀のイギリスになっても、その憧れが続いていたと言えるでしょう。

 ところが、16世紀のイランの絨毯を見ると、そこには中国的な要素が入っていました。中国陶磁器、龍、そして唐朝の宝相華文とよく似たメダイヨン文様です。陶器にしても、そこに見られるのは中国が作り出す陶磁器の模倣。イスラムの憧れていたのは中国が創り出す絹織物であり、陶磁器だったのです。

 不勉強で、解説文に書いてある王朝名や地名もわからない展覧会でしたが、展示物を見るとこれまで見てきた東洋の文物との共通点が見つかり、エキゾチックではあるけれど、どこかで日本とつながっている感じを受けました。憧れたり、憧れられたり、文化というものは交流の中で育っていくのでしょう。北ヨーロッパとトルコの間でやりとりされて出来上がった真鍮の水差の展示や、イタリアのビロードを真似しながらトルコ独特のカーネーション文様が作られていく様子を並べた展示など、交流の経過がわかるコーナーもおもしろく感じました。

今回の図録などを読み返して、もう少しイスラムにも強くなりたいと考えました。読みかけで放っておいたオルハン・パムクの著作『私の名は紅』(藤原書店)も続きを読もうと思います。
 


 

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