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拙い線、職人の線、芸術家の線

Imari

 上野の東京国立博物館の「華麗なる伊万里、雅の京焼」展に行きました。今回は記念講演会の抽選にも当たったので、「伊万里磁器の魅力にせまる」という出光美術館の荒川先生のお話も聴けました。
 荒川先生によれば、戦後、東博で日本の陶磁器の展覧会が催されたのは1985年の「日本の陶磁」展と今回の2回だそうで、中国陶磁展が7回もあったことを考えると、とても珍しいということでした。

 今回は表慶館での展示でしたが、あのかつての昔の郷土館のような展示がしてあった表慶館(でも、教科書でおなじみの第1級のものが並んでいましたが)とはまったくちがうおしゃれな空間になっていました。レトロな美しい建物に華やかな伊万里と京焼が並べられ、気分もちがいました。また、展示数がさほどないことも、ちょうどよいと感じる方が多いのではないでしょうか。

 展示品に近づいて見ると、線を描く筆の動きさえも見えるかのようですが、そこには、中国の明の陶磁器を真似て描いた拙い線やら、自分流にのびのびと描いた線やら、あるいは乾山の洒脱な線やら、職人がその一級の技を見せる線がありました。

 なかでもすばらしいと思ったのは伊万里・古九谷様式の「色絵鳳凰図大皿」。図柄としては胸を反らせて片足立ちになっている五彩の鳳凰で、すてきだと思えるものではないのですが、羽根の様子を描く1本1本の筆はとても美しく、この絵を描いた人が非常に楽しんでこの絵皿を作ったことがわかります。

 また、鍋島のものはどれもすばらしい線で描かれ、すっきりしたデザインをしっかりと支えているように思いました。幾何学的な地紋の美しさと色の美しさの両方が本当に魅力的でした。色鍋島の中に、ひとつ染付の大皿がありましたが、その雪景色はなんともいえぬグラデーションで画面に奥行きがあって、引き込まれそうなものでした。

 丹念に描かれた絵が、焼成の確かな技術のなかで美しく定着し、宝石のような輝きを獲得する焼き物の魅力を堪能できる展覧会でした。

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コメント

はじめまして。
古久谷には、素晴らしい作品が多いですね。私も魅せられました。また、おっしゃるとおり、鍋島のデザイン性は、現代のも通じそうです。
うちのブログでも書いたので、TBさせてくだしい。

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