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伊万里の造形力

toguri

 渋谷の戸栗美術館に行きました。「伊万里焼の茶道具と花器」と「古伊万里―酒器を愉しむ―」という展観が催されていました。

 1610年代、朝鮮半島から伝えられた製陶技術によって誕生した伊万里焼は、中国の「古染付」や「祥瑞」をお手本にして茶道具を作っていったそうです。一般には懐石料理での皿や鉢、向付はあるものの、茶道具と伊万里はあまりつながらない印象がありましたが、あらためて見てみると、水指、花入、香炉、火入というようなところで伊万里はお茶に参加していました。

 染付の水指を見ていて気づいたのは、共蓋(陶器製の蓋)のつまみなどが凝っていて、兎や竹などの形に作ってあること。染付の絵の良さもさりながら、形のおもしろさもなかなかです。また、魚形や、分銅形、松皮菱形などの小皿も造形力を感じるものでした。
 きっかりした磁器が中心のため、形がしっかりしていることを、今まで当然のように考えていましたが、丁寧に見てみるとどれもバランスの良い、美しい形で、細かいところにも注意が行き届いているようすです。伊万里の造形力は素晴しい、と思いました。

 むしろ、絵付けや釉薬、焼成法などの点では、意外に試行錯誤があったのではなかったかと思われる展示品がありました。瑠璃釉と錆釉とで作られた碗はモダンさを示しているものもありましたが、「試しに作ったのでは?」と、まだ消化しきれていないように思えるものもありました。技法も中国のさまざまな窯のものを模倣しているように見受けられました。今では日本の陶磁器の中で、揺るがぬ地位を誇る天下の伊万里焼や柿右衛門も、そうした初期の迷いや悩みの中から、完成されてきたのだろうと考えました。

 その他、鍋島の青磁の花入がいくつか出ていましたが、これがなんとも美しいものでした。藩の窯で作られたという花入はとても気品のあるもので、いかにも真の花入にふさわしいものでした。(茶道では花入に真行草の3通りがあります)
 この鍋島の花入の耳や口辺も、やはり力強い均整のとれた造形で、この地方にいた陶工たちのレベルはすばらしいものだったのだろう、と思いました。

(写真は図録より、染付 松樹文 水指 伊万里 江戸時代 17世紀)

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コメント

大変ごぶさたしてます。お元気ですか?
かな入力が出来るようになっていますね!
また お邪魔します。^^

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