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ものを通して人を知る

Kottou


 渋谷の松涛美術館で開催されている「骨董誕生」という少し変わった展覧会に行きました。この渋谷区立の美術館は私の偏見かもしれませんが、いつも少し変わった美術展をやっているような気がします。小学生の絵の展覧会があったり、現代作家の展覧会があったり、あるいは、海外の染色や織物、工芸が紹介されていることもあったのではないでしょうか?

 今回の「骨董誕生」展では、「味もの」と言われる器物に限って集められています。展覧会のチラシによれば、「完璧にこだわらずに自然の風合いを残した」のが「味もの」というものであるそうです。こうした美学は茶の湯の道具に限って見られたものだったのが、明治時代、柳宗悦によって、新たな方向性を与えられた、というのが主催者の考えで、出品されているのは、近代の名だたる蒐集家の愛蔵品でした。

 益田鈍翁は仏教美術に行き着いたといわれますが、ここに出されていたのもおそらく仏像をおさめていたであろう厨子の扉三枚でした。真ん中には四天王のひとり、左右は蓮華の花が咲く三枚の蒔絵の板を、床の間に掛けたというお茶会は、どんな雰囲気だったのでしょうか? お寺での年忌法要のお茶会でもなく、そのようなものが床にかかっていたら、随分と身が引き締まり、厳粛な雰囲気のお茶になるのでは、と思いました。

 展覧会では、白洲正子、安東次男、柳宗悦、青山次郎など、有名人たちのコレクションがならんでいました。それぞれの方の著作やエピソードを思い出して、目の前の器物と重ねてみました。この美術展は、ものを見に行くのではなく、人をみに行く展覧会なのかもしれません。それぞれの人の大事にしたもの、尊んだものが何かということが見えるような気がして、彼らと知り合いになったような錯覚に陥りました。

 でも、恋をする時なども、その人が大切にしているものを見て、そのようなものを大切にする相手が好きだと思うようなことはないでしょうか? それは、単に審美眼という問題ではなくて、もっと深い価値観とか人生観とかいったものを表しているようなふうにも思います。そう考えると、ブランドものを持っているからといって、安心できないと思うのですが、いかがでしょう。

 美術館の2階ではコピーライターの中畑氏や道具商の坂田氏の蒐集物も紹介されていました。時空を超えて集められている坂田氏のコレクションには、不思議な説得力がありました。

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