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田村能里子さんの絵

Tamuranoriko


 少し前になりますが、日本橋高島屋に田村能里子さんの絵を見に行きました。「風河燦燦 三三自在」と題された展覧会は、京都嵐山天龍寺塔頭宝厳院の襖絵として描かれたものをお寺に入れる前に見られるものでした。短い休み時間に急いで見にいったのですが、とてもすてきな絵で、満足して帰って参りました。

 田村能里子さんのホームページにもこの襖絵制作の様子が載っていますが、赤い「タムラレッド」の上に存在感のある女性たちが描かれ、これが大きな寺院の中に組み込まれたらどのようになるのだろう、とわくわくしました。田村さんの赤は決して掻き立てる赤ではなく、なぜか落ち着く赤です。そこに大地に立つ、という雰囲気の美しい女性たちが、少しも媚びることなく立っています。女性たちの足はがっしりしていて、美しい筋肉を持つアスリートのようです。いわさきちひろの描く人物のように、少し遠い眼をしてしっかりと地平線を見つめていて、その地平線には白い鳥たちが列をなして渡っていく姿がありました。私はこの鳥の列を見た時、数年前の雪の日に、降りしきる雪の中を飛んでいた雁の姿を思い出し、不覚にも涙が落ちそうになりました。特に悲しいことがあるわけではありません。ただ、大自然の中に存在する生命を想ったら、なぜか泣けてしまいました。彼らは淡々と自らの命の火を燃やしているだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。でも、その姿はなぜか健気に映ります。田村さんの描く女性もそうした雰囲気を持っているように見えました。自らの持っている命をしっかりと燃やしている、という感じを受けます。

 素描の絵だったと思いますが、新しい生命を宿していると思われる女性の絵がありました。とてもすてきでした。大きな布を巻きつけたような衣装の中に、いきいきとした生命が息づくさまが感じられました。

 このように田村さんの絵はとても温かみのあるものです。会場に女性たちが多かったのも、デパートの展覧会だからというのではなく、やはり母となった体験を持つ女性が心から賛同しているからなのではないか、と思いました。

(図録は売り切れでしたので、写真にはチケットをご紹介いたします。図録は後送してもらえるサービスがありました。人気なのですね。)

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