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呉楽笛吹襪―天平人の靴下

Sitouzu


「皇室の名宝―日本美の華 第2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品」展、最終日に行って参りました。着いたのは10時ごろでしたが、30分待ちの状態でした。もっと早くに来るはずでしたが、ついつい今日の最終日になり、長蛇の列に並ぶ事になってしまいました。

 しかし、列ができるのも当然。有名な工芸品や絵巻、古筆が並ぶ展覧会です。昔の一万円札の聖徳太子像の一幅もありましたし、螺鈿の加飾の美しい螺鈿紫檀阮咸や象牙を染めて作られた紅牙撥鏤尺(こうげばちるのじゃく)、重要な書類を入れていたという赤漆文欟木御厨子など、正倉院の宝物もありました。

 そうした中で、注目したのは「呉楽笛吹襪」です。「ごがくてきすいのしとうず」とよむのでしょうか? ふりがながほしいところです。ひらたく言えば伎楽の笛を吹く楽人の靴下です。表地は赤茶色の中に2種の花紋が織りだされている錦で、足首にあたる所に朱色の紐がついていました。今は赤茶色に見えますが、もとは紫色であったようで、紫・白茶・黄・赤・緑・青(縹)の6色の糸で構成された経錦なのだそうです。

 この紫地花文錦は平成館1階の正「倉院宝物の模造制作活動-伝統技術の継承と保護」という展示会場で、模造品を見る事ができました。模造品と聞くと少し印象が悪い感がありますが、この1階の展示会場にあるものは、とても素晴らしいものばかりでした。天平時代の工芸品が復元されて、新品の頃はいかに美しいものであったかがよくわかります。「模造 琵琶袋」は水色(縹色)の地の大きな唐花文の錦ですが、まさに王者の宝物、という風格のある錦です。その他にも繊細な地紋を持つ羅の布や、おしゃれな雰囲気の紐もありました。

 また、本館特別2室では「特集陳列 東京国立博物館所蔵の正倉院織物」(2009年12月6日(日)まで)があり、これも関連のある展示となっていました。先の琵琶袋の残欠もあり、平成館と本館の立体的な展示企画です。

 「呉楽笛吹襪」は天平勝宝4年、大仏開眼会で使われたものだと持っている本に書いてありました。これを履いた人はこの日、緊張の中で、あの赤い紐を結んだにちがいありません。そんな奈良時代の靴下が今に残っていることも、また、そうした昔の技術が今に伝えられて復元できることも、日本のすばらしいところだな、と感心して帰ってきました。

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