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奈良を旅する酩酊感

Mituikinen2010


 7日から始まった三井記念美術館の「奈良の古寺と仏像」展に行って参りました。平城遷都1300年を記念して開催されたこの特別展は ~会津八一のうたにのせて~、という副題が付けられて、仏像とそれにまつわる会津八一の歌で構成される展覧会でした。

 美術館のあるビルの1階はふだん静かなことが多いのですが、飛鳥園の仏像写真がパネル展示され、関連の商品を並べたお店も出て、随分賑わっていました。いつもは異空間への不思議な扉のように感じられる古風なエレベータも係の人が出て、大勢の見学者を案内していました。

 それもそのはず、今回の展覧会には、奈良の個性的な有名な仏像がたくさん展示されているのです。奈良のガイドブックや美術史の本に載っているような仏像がいくつも出陳されていました。我が国の仏教美術が芽生えた飛鳥時代から、唐の影響を受けた奈良時代、平安時代のいろいろな仏像、美しい鎌倉時代の四天王像、力強い南北朝の「赤童子立像」、室町時代のミニアチュールのような舎利厨子…見応えのあるものが揃っていました。

 展示室4では東大寺の鎌倉時代の「四天王立像」や西大寺の「塔本四仏像」また、一度見たら忘れられない「五劫思惟阿弥陀如来坐像」、柔らかな雰囲気の神像のような薬師寺の「吉祥天立像」などが陳列されていました。ガラス越しとはいえ、こんなに近くで拝見できるとは、なんと幸運なことか。かつて、奈良で見てまわった仏像が、東京のひと所に集められて、間近で会えるのですから、本当に嬉しい展覧会でした。

 圧巻は展示室7の「奈良の古寺と仏像Ⅱ」。長谷寺、室生寺、當麻寺、橘寺、法隆寺、大安寺、秋篠寺、元興寺の仏像が並んでいました。法隆寺の「夢違観音」や橘寺の「伝日羅立像」、元興寺の「聖徳太子立像」とともに、室生寺の弥勒堂から出ていらした国宝の「釈迦如来坐像」もありました。高校の修学旅行で拝観して以来、その堂々としたお姿が記憶に残っている仏像です。室生寺の五重塔が台風の被害にあった時、東京国立博物館でも「国宝・五重塔復興支援 女人高野 室生寺のみ仏たち」展(1999)が行われましたが、その時にはなかったように思いますが、どうでしたでしょうか? 現実の政治家を写したのかとも思える表現に見えたり、やはりこの世のものではない仏陀を表現しているようにも感じられたり、不思議な魅力のあるお像です。

 かつてお寺に訪ねた仏像に、また東京の美術館でお会いできる。しかも何体ものお像に会えることで、奈良の旅を思い出し、たくさんの仏像を見るうちに心地よい酩酊感さえ覚える、すてきな展覧会でした。


(写真は同展のちらし)

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