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北京の公園

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 これまで北京で、いくつかの公園に行きました。今回の旅行でも故宮の北側に作られた景山公園という所に行ってみました。この公園のある場所はもとは石炭の滓を積み上げたところで、煤山と言われていたのを整備した、とか、金代に北海を掘った土を積み上げた場所であったのを明の永楽帝が南京から北京へ遷都するにあたり、風水に適うように鎮山として整えた、などと解説されています。

 景山公園の東門でタクシーを降りて、門を入ると左手の小高い山の上には建物が見え、入場者は皆、そちらの方向へ歩き出します。登る道はいくつかありましたが、私は石の庭園のようになっている小道を登りました。

 北京の公園というと、この石の小道というものによく出会います。故宮の後宮にあった御花園、頤和園、中国医学科学院の薬用植物園、日壇公園、恭王府など、これまでに行った公園には石組みの庭園部分があり、その石を登ったり、石門をくぐったりできるようになっていました。地元の人たちも公園の他のエリアより、この石のエリアを楽しんでいるようで、人の密度が高いような感じです。

 魯迅は「道教がわかれば、中国がわかる」という意味のことを言ったと伝えられますが、宗教、というより、もっと体の感覚として理解されているような道教的なもののひとつとして、この石の小道があるのかしら、とも思いました。日本の庭園にも石組みはありますが、それはむしろ何かのシンボルとして置かれていて、少し離れて眺めるもののようですが、中国での石はその石の中に入り込んでいくようにできているのではないでしょうか?
公園によっては、石の高さも高く積まれていて、日本の庭園のように足元にあるというより、石のジャングルに入っていくような感じです。また、置いてある石もたくさんの穴があいていたりして、奇妙なものが好まれているようです。

 道教の道観は山などの傾斜地に南面して建て、しかも泉や洞窟などの地下に通じるようなものを持つことが多いといいます。山は天の世界に通じ、泉や洞窟は地下の世界に通じ、天の気と地の気の両方に向かえる場所であったというのです。私は道観と言っても横浜中華街の関帝廟しか行ったことがないので、いつかそうした大きな道観というものに行ってみたいものだと思っていますが、北京の公園の石組みの道もよじ登っては天の気を感じ、石門をくぐっては地の気を感じる、小さなトリップのための道具立てなのでしょう。地元の方にまじって石の小道を歩くと、何か少し子供の心を取り戻したような気分になり、自分がピュアになったようにも感じます。これが、あるがままの自然を手本とする道教のねらいなのかもしれません。

 
(右上に北京で撮ってきた景山公園の写真アルバムをのせました。)

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