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尼寺のこまやかな心

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母に誘われて日本橋高島屋で行われている「大和の尼寺三門跡寺院の美と文化展」を観に参りました。全国の名物食品を集めた催し場をやっとのことで通りぬけて、会場に着くと、うってかわって静かな展覧会が開かれていて、デパートという場所の面白さに笑ってしまいました。

 会場入り口で配られた1枚のパンフレット(写真)には法華寺の守り犬、中宮寺の幡、圓照寺の嵯峨人形がそれぞれ蓮華の花びらをかたどった中にあって、背景には華鬘の唐草がデザインされていました。全体に白でまとめられ、そこに守り犬の赤い首輪の色、幡の鮮やかなみかん色、そして嵯峨人形の赤いおべべという「赤」が効いています。清潔で高雅だけれども、女性のもつ可愛らしさや華やかさが伝わってくるパンフレットでした。

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 尼寺ということは、結婚や子供をもつことなど、一般の女性が体験するようなこととは離れて、仏に奉仕することが要求される場所であるのでしょうが、そういった場であっても、尼寺には男性が修行する寺とは違う甘い雰囲気というものが感じられます。会場で行われていたビデオでは三門跡寺院での行事や修行の様子が映されていて、それを拝見すると、確かに尼僧たちはきりりとした表情で、俗世にいる女性とはどこか違っているように見えました。でも、それでも展示されている調度類や荘厳具をみるとやはり、女性らしいこまやかな心があるように感じました。

 小袖を幡に仕立てたり、荘厳のための敷物にしたりすることは、女性の着ていた衣装を使うのですから、そこに女性を感じるのは当たり前なのでしょうが、たとえば善財童子が文殊菩薩らを訪ねて仏の道を追求していく経典に合わせて50体もの善哉童子の人形を作ってお雛様のように飾ったり、「無」の字を美しい刺繍にしたり、可愛い犬の御守りを作るのはやはり女性の感性が活かされているように思いました。

 街で見かける高齢の人たちも、女性はどこまでもやはり女性らしい装いや持ち物、しぐさがあり、男性もやはり男性ならではのおしゃれや姿というものを持っておいでです。たぶん、死ぬまで、男女には別の感性があり、それぞれ良さや味があるのだろうな、と感じます。

 やさしい尼寺の雰囲気、というのは、その中で厳しい修行をされている方たちには部外者の勝手な思い込みと御叱りを受けるのかもしれませんが、それでも、何か柔らかな、包み込んでくれるような空気を感じてしまいます。皇族の姫君たちが入られた門跡寺院ではなおさら優雅な印象があります。今回紹介されていた三つの門跡寺院は奈良にある寺。展示品を拝見すると江戸時代のものであっても、奈良時代からの流れを汲んでいるように感じました。時代だけではない、地域による好みなのでしょうか。また、奈良に行きたくなりました。正倉院展の季節です。せめて来週のNHK日曜美術館を楽しみにしましょう。


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(写真は同展のパンフレットと会場におかれていた2つの寺院のパンフレットです)

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