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陶磁器に東洋の各時代を想う

Tobiseiji


 娘と香港芸術館に行ったあと、今度は春休みになった息子と六本木のサントリー美術館に行きました。大阪市立東洋陶磁美術館コレクション136点が出されている「悠久の光彩 東洋陶磁の美」という展覧会です。仕事でお世話になっているTさんから、「忙しくて行けないから、どうぞ」といただいたチケットで見学しに行きました。

 長年、大阪市立東洋陶磁美術館に行きたいと願いながら、まだ伺ったことがなく、残念に思っていた私には、東京にいながら、これだけのコレクションが見られるということはとても嬉しいことでした。中国と朝鮮の陶磁器を中心に集めているこの美術館は、もともと安宅コレクションの東洋陶磁を寄贈されたことがきっかけで設立されたもので、今回の展示の中心も国宝や重要文化財を含む安宅コレクションでした。

 展示品は本当にすてきなものが並んでいて、各時代の代表的な美しい陶磁器がまるで美人コンテストのように一堂に会した、という感じでした。唐時代の「加彩宮女傭」、北宋時代の汝窯の「青磁水仙盆」、元代景徳鎮の「青花蓮池魚藻文壺」、明代景徳鎮の「五彩金襴手婦女形水注」、朝鮮半島のものでは高麗時代の「青磁陽刻筍形水注」、朝鮮時代の「鉄砂虎鷺文壺」などに目をひかれました。息子は高麗時代の水辺の鳥を描いている「青磁象嵌葦芦水禽文陶板」というものが気に入ったと言いました。描いてある鳥を息子は「鶴?」と首をかしげ、私は「あひるじゃない?」といいましたが、図録には「鷺」と書いてありました。

 仕事でも中国や朝鮮の歴史に関する本を読むのですが、そのように本を読んでいるうちに私の中にできあがってきた各時代のイメージがあります。そうしたものが、陶磁器にも表わされているように感じられて面白く、静かに物言わぬ器物でありながら、各時代の空気を教えてくれているように思いました。

 今回の図録もすばらしいものです。先にあげた「加彩宮女傭」の写真では側面からのアップがあり、首のほっそりした本当の少女を見るような錯覚をするほどです。また北宋定窯の「白磁刻花蓮文洗」のアップ写真ではその透ける様子を見せてくださるために特殊なライティングをし、シルエットの中に刻文が浮かびあがって、撮影なさった三好和義氏の創意を感じました。

 見応えのある展覧会でしたが、知れば知るほど惹かれるもので、やはり大阪の東洋陶磁美術館にはいつか行ってみたいという思いが増しました。今回の展覧会に行く機会を作ってくれたTさんに感謝しています。ありがとうございました。


(写真は同展図録です。)

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