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ハノイの民族博物館

Hanoi2

 12月の連休には、ベトナムのハノイに旅行しました。暑い国の印象がありますが、気温は10度代で、日本の秋くらい。冷たい風が吹いて、この国の人たちも厚手のジャンパーやブーツを履いていました。

 ハノイ(漢字では河内)は1010年、李(リー)王朝の都と定められて以来、19世紀の初めまでこの国の中心でありつづけたので、街の観光ポスターには1000年の都とあります。実はそれ以前も7世紀、中国が唐の頃には安南都護府として栄えていたといいますから、随分と長い歴史のある場所で、今もベトナム社会主義共和国の首都となっており、ハノイ市民はただのハノイ市、ではなく、トゥードー(首都)・ハノイの住民だという誇りをもっているのだといいます。

 ハノイではベトナム民族博物館に行きました。エントランスには京都の祇園祭の鉾を連想するような背の高い飾りがおいてありました。ここは稲わらと竹でいろいろなものを作る私たち日本と同じ文化圏の国なのだな、と思いました。来ることになって初めて知ったことですが、ベトナムは多民族国家で、博物館の最初には54もの民族がいると、紹介されていました。それぞれに異なる民族衣装を着た人々の写真がありました。

 展示されている竹細工や織物を見ると、緻密にできていて、この国の人の手先の器用さが伝わります。色は日本より鮮やかだけれども、韓国や中国のように派手ではなく、かといってインドネシアなどとも違う感性をもっているような気がしました。地味な地色の中に鮮やかな色が混じる模様が多いような気がします。民族衣装は黒地のものが多いようです。

 写真パネルの展示場では棚田の広がる景色が紹介されていました。日本と同じです。水で潤った緑の美しい国だなあ、と思いました。有名な水上人形劇の人形も展示されていましたが、これも元は田植え前の水田で村の若者たちが水に浸かりながら上演したものだと聞きました。博物館の庭ではこの水上人形劇をやっていて、入館者が用意されている椅子に腰かけて観ていました。言葉はわかりませんが、楽しそうな歌やら、面白おかしい台詞と人形のかわいい動きで、思わず笑ってしまいます。歌と台詞は池の傍のテントで年輩の男女が生演奏をしながらマイクに向かっていました。

 博物館の庭にはこの人形劇の他にもいくつもの伝統的建物やお墓の模型の展示などがあります。圧巻はてっぺんに針金の飾りが一列に並んでいる大きなわら屋根を持つ高床式住宅です。がっしりした梯子階段を上って中に入ることができ、少々フワフワする竹の床から3メートルほど下の地面が見えて、吹き抜けの高い高い天井裏を見上げてきました。このような所で寝起きすることも、一度くらいやってみたい、などと考えました。でも、このような家は補修をおこたると、こわいですね。

墓の方はこれまたがっしりした木材で家形の飾りを作ってありました。日本の私の親戚のいる地方でも墓の上に家形の飾りを作る風習があり、やはり似ているのかもしれません。別のもっと大きな墓の飾りは周囲に妙な人形がたくさんありましたが、死者が寂しくないように人生のいろいろな場面を再現してあるということでした。ちょっと不思議な墓です。

 博物館の入り口にはミュージアムショップがあり、お土産に本と民族織物で作ったポーチなどを買って帰りました。

(ハノイ ベトナム民族博物館のアルバムを作りました。この画面右上にリンクがあります。)

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コメント

素敵なベトナムの文章でした!私も、水中人形劇やベトナム民族芸能を見たことがあり、とても懐かしく読ませて頂きました!私が伺ったベトナムの音楽学校では、さびた弦の楽器を大切に練習していた子ども達の姿が目に焼き付いています!豊かな日本で忘れている精神を勉強させて頂きました!次回のブログも楽しみにしたいます!ありがとうございました!

播州太郎さま
コメントありがとうございました。しばらくパソコンを開いていなかったので、公開が遅れて申し訳ありませんでした。
音楽学校を参観なさったのですね。子供たちがどんなふうに育てられているかは、それぞれの国で異なるのでしょうね。
ベトナムはとても穏やかな印象でした。旧市街の雑踏も歩いて回りましたが、バイタリディも感じながら、どこか千年の都の余裕があるような気がしました。また行きたいです。

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