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マレーシア国立テキスタイル美術館

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 クアラルンプールでもう一つご紹介したい美術館があります。ムルデカ広場に面した可愛らしい建物の国立テキスタイル美術館です。ホップオン・ホップオフバスの停留所から通りを渡ったところで美術館の建物の横から出てきた少年に美術館の入り口を尋ねると、建物の反対側だと教えてくれました。普通のティーンに英語で話しかけて返事がちゃんと返ってくるこの国の教育は素晴らしいですね。

 この日は何かのイベントがあるらしく、ムルデカ広場前の道路は車が入れなくなっていました。おかげで、広い自動車道路の真ん中を歩きながら、広場に面した伝統的建物の写真を撮ることができました。美術館の建物の周囲にはマレーシアで生み出されるさまざまな布の大きなポスターが飾ってありますが、大きな看板はないので、あまり観光客は来ないようでした。

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 展示は布が中心ですが、布の作られる様子が説明され、人形が機織りしていたり、染色に使う道具が並べてあったり、パネルで説明が書かれていたりしました。中でもすごいのが、伝統テキスタイルの製作の様子がビデオにまとめられて、ボタンを押すとさまざまな布の作られる様子がみられるようになっている展示でした。他に見学者もいなかったので、ゆっくりといろいろなビデオを見ました。

 バティックの製作過程ごとにビデオがあるのですが、そのひとつのバティックの仕上げの方法にびっくりしました。布に艶をだし、なめらかにするために、タカラガイでこすりあげるのです。専用の、船のようなカーブの木の台に布を置き、すべすべの大きな貝殻で力を込めてこすって仕上げます。タカラガイを使っているという所が、さすが海の国と感じました。

 また、展示の中に機織りの道具で杼(ひ)が出ていました。それには細かな文様が彫られており、それ自体が美術品のようでした。何か呪術の道具のようにも見え、機織りという仕事が単なる労働ではなく、神聖な作業であった証拠なのかもしれない、と思いました。日本の神社展でも、小さな機織り機が出ていましたが、ミニチュアの機織り機を奉納することはやはり、布を織るという作業が特別なものであったことを示しているのでしょう。


 展示は布の他にも衣装や髪飾り、ビーズ刺繍などもあり、多くの民族のさまざまな布が見られました。建物の2階はムルデカ広場側に廊下があり、すてきな眺めでした。カフェでコーヒーを飲み、カフェの隣にあるミュージアムショップでお土産を買いました。絣についての本と型染めのショール、渋い色のポーチです。お店の若い女性も親切に対応してくれましたし、すてきな美術館でした。

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(写真はクアラルンプールの国立テキスタイル美術館の館内階段、ムルデカ広場前の建物、美術館の展示布です。)

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