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大英博物館の釈迦前世の物語

Nentobutu

 5月の連休のことなので、もう随分経ってしまいましたが、ロンドンの大英博物館に行って参りました。紀元前の時代から現代までの世界各地のさまざまな文物を集めたこの博物館にも、日本やアジアの美術がたくさんありました。

 東洋美術の部屋は大きく分けてしまえば、入って右に中国文化圏のもの、左にはインド文化圏のものというように陳列されていました。私は最初に仏像や神像のたくさん置かれた左側に行きました。そこにはガンダーラの仏像や彫刻が数多くありました。上の写真は釈迦前世の物語の一場面です。

 この釈迦前世譚はこのブログを書き始めた頃、一度ベゼクリクの壁画と共にご紹介しました。http://japanesearts.cocolog-nifty.com/silkroad/2005/04/post_8c00.html
燃灯仏(ディーパンカラ正等覚者)に捧げる花が見つからなかった青年スマティが若い女性から花をもらい、それを燃灯仏に差し出し、にわかに降った雨で生じた泥水に自分の結髪を敷いて仏の足元を守り将来仏となることを約束された、というお話です。この燃灯仏授記の物語を描いた彫刻が大英博物館にもありました。

この誓願の物語にあこがれていた京都栂ノ尾の高山寺に住した明恵上人(1173〜1232)の歌、

 をがみつる しるしやここに とどまらむ かみをしきてし あともきえねば(和歌集)

という歌が思いだされました。この歌には、紀州からの帰りに霧の中の塔を見て感動し、馬から下りて往来の汚い所にもかかわらず額をつけて泣きながら礼拝していると、釈迦が前世に燃灯仏と出会い、泥に髪を敷いて踏ませたという故事が思い出された、という詞書がついていて、この鎌倉時代の僧侶も、このインドの彫刻の場面をよく知っていたことがわかります。

 インドと日本のつながりを示すものを、遠いイギリスの博物館で観るのは、少し不思議な感覚でした。

 多くの仏像と隣り合わせに、ヒンズー教の像も数多く並べられていました。色香の漂うヤクシー像や恐ろしい形相の神像がありました。遠いイギリスからすると、仏教もヒンズー教も同じように見えるのかしら、と思いました。そして、自分がヒンズー教に何の知識も持っていないことに気づきました。

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コメント

東京なら、松岡美術館にかなりガンダーラ彫刻があると思います。

山科さん、コメントありがとうございます。松岡美術館、久しく行っておりません。今度訪ねてみますね。

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