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2016年8月27日 (土)

バリ島のヒンズー寺院,タマン・アユン

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 もう2カ月近く前になりますが、バリ島のウブドに参りました。ジャカルタから東へ飛行機で約2時間。同じ国のなかでも時差のあるバリ島です。デンパサールでは空港建物への入り口にもヒンズー教の寺院のような門がありました。

 

 空港からは海の上を走るかのようなハイウェイで市内に入り、その後街なかを北上します。ウブドへは車で1時間半くらい。途中には石彫が並ぶ店や人が入れるほどの大きな甕を並べる所、バティックや銀細工の看板も見えます。デンパサールからウブドへの道はクラフト街道と呼ばれる道があり、工芸品を製作する村々をつないでいるようです。

 

 ウブドに着いた夜は王宮で行われるバリ舞踊を見ました。美しい女性たちが並んで踊る宮廷の舞踊もありましたが、若い男性がひとり登場して神がかった仕草で辺りを圧倒するようなもの、老人の面をつけた人が少しひょうきんな仕草をするものなど、日本の神楽ににたような、神さまとの交信としての舞踊、という感じも受けました。男性も女性も目の力が強く、インドの舞踊にも通うものなのかもしれないと思いました。

 

 次の日に訪れたのはタマン・アユンというヒンズー寺院です。世界遺産にもなっていると聞きました。お濠の中の芝生の院内は静かな明るい場所で、ゆったりと見学できました。ヒンズーの建物の門は真ん中をいきなり切断したようなデザインです。住宅地の中でも一般の方がヒンズーの神様をお祭りするために小さな寺院建築のようなものを建てているのを見ましたが、そういうお宅にもこの門がありました。調べてはいませんが、もしかするともともとは夏至の日に太陽がこの間から出てくるとか、そのような意味を持っていたのでしょうか? 門としては通り道がとても狭く、実用的ではありません。邪気をはらうために狭き門より入れ、という意味もあるかもしれませんが、私には何か天文観測の施設のように見えました。

 

 タマン・アユンは1634年にムングウィ王によって建てられた王家の寺院で、「ムングウィの母なる寺」として知られています。濠や池があり、水の静けさと緑の豊かさが美しいところです。池の中の泉の9つの噴水はバリニーズ・ヒンズーの9柱の神様を表していると聞きました。見学は聖域を囲む小さな濠の外からするのですが、建物の石彫が見事でした。ガルーダや龍、鬼、唐草がありましたが、鋭さとダイナミックな動きのある造形です。

 

 バリのヒンズー教は仏教と共通の部分もあり、インドネシアの地元の信仰とインドから来た信仰とが混じっているそうです。訪れるあらゆる地域で、いろいろな文化が融合されているのを見ると、人々が交流してきた歴史を感じ、人類の大きな流れに思いが及びます。その中で、影響しあい、また逆に自分たちの個性に気づきながら、私たちは進んで行くのだな、と思います。

(taman ayun の写真を載せましたが、90度回転しているものがあります。修正方法がわからず、お許しください。)

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タマン・アユン寺院

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    インドネシア、バリ島にある ヒンズー寺院